こんばんは、るーるーです。
今、私の子は3歳ですが、妊娠していた時は親と仲が悪く、絶縁も考えているような状態でした。
そんな私でも、親との文通や自分の言いたいことを言えるようになったことなどを経て、現在は親との関係がとても心地よいものとなっています。
そして、親との交流を深めていくうちに、ついに、親に対して感謝の気持ちを持てるようになりました。
(喧嘩している時は、親に感謝する日なんて来ないと思っていたのに)
今回の記事では、私の経験を踏まえて
- 親に感謝できるようになった過程
- 感謝できるようになったら何が変わったか
について書きたいと思います。
いつから親に感謝の気持ちを持てるようになったのか
親に感謝の気持ちを持てるようになったのは、親を許せるようになってからでした。
親を許せるようになるまでには、2つのポイントがあると思います。
1つ目のポイントは、「自分の意見をきちんと親に伝える(特にノーということ)」ということ
以下に詳しい説明を書きました。
- 親に言われて嫌なことは、「それは嫌だ」「子どもだからって何でも言っていいわけじゃない」「それは受け入れられない」「私はお母さんのものじゃない」など、自分がそれを言われてどう感じたか、嫌だと思ったら、きちんと嫌だと言うことを徹底していました
- 親が何か決めつけてきても、聞き流すんじゃなく、「私はそんなこと一言も言っていないのに決めつけられると嫌だ」「それはお母さんが思っていることでしょ、私はそんな風に全然思ってないよ」など、違うことは違う、私はこう思っている、と伝える
- 母に父の愚痴を聞かされるときは、「それだったら、こうすればいいよ」とアドバイスしたり、「お母さんはどうしたいの?」と母が主体的に行動できるように質問して一緒に考えたりをしました。(本で読んだコーチングのやり方がとても良さそうだったので、なんとなく取り入れています。これからコーチングに関してももっと勉強したいです)
- 親が私の子どもに対して嫌だなあということをしている時も、きちんと自分の考えを言うようにしました。例えば「こうすると、好きだけど、こうして言うことを聞かないと嫌いだ、という条件付きの愛の接し方をするのはあまり良くないので、「じいじは、こうしてくれたら嬉しいな、とか○○しないと風邪をひきそうで心配なんだよ」とか気持ちを伝えるようにして欲しい」と伝えました
2つ目のポイントは、自分に対して完ぺきを求めるのをやめることができたこと
以下にそれまでの経緯を書きました。
- 私も子育てで親にされたような嫌なことをしてしまいそうになったり、実際には親ほどでなくても似たようなことをしてしまったりすることがありました。そういうとき初めは「親があんなことしたからだ」と親のことも、同じことを繰り返してしまう自分も責めていました
- 「でも、親もその親の子育てを真似するしかなかったのだ、それしかやり方がわからないのだから」と考えるようになりました
- 「私も子供に対してしてしまうこともあるかもしれない、だけどなるべく悪い連鎖は食い止めよう、私の子育てで、少しでも悪いところが少なくなればそれでよしとしよう」と、完ぺきを求めるのをやめて、自分に対してあまり責めないようになっていった
- 自分に対して完ぺきを求めるのをやめると、親に対しても「親にダメなところがあってもしょうがない」と思えるようになって、逆にいい部分を見つけようとする気持ちが出てきた
- いい部分を見つけようとすると、「親のこういうところは良くないけど、こういうところはいいなあ」とか「これは真似しよう!子育てにも活かせるぞ」とか親を冷静に見れるようになって、親のことが今までよりも良く分かるようになった
- 親の悪い部分も良く分かりました。これからはもし親の悪い部分が出てきたとしても、それに対して自分がどう思うかを言えばいい、とわかりましたので、親からの嫌な発言などは全く怖くありません。親に影響されることもあまりなくなったと思います
- 親の良い部分はどんどん真似しよう、こういうところはいいよね!ってどんどんいい部分が見えてくる
- そして、いい部分ばかりに注目できるようになってきて、そうすると親との関係も今までよりももっと良くなってきました。親に何か頼んだりしない方がいいと、昔は思っていたのが、現在は親に必要なことは頼めるようになりました
ここまでのまとめ:
親に、きちんとノーを伝えると、親の傍若無人な態度が改善された。
自分に対して完ぺきを求めるのをやめたら、親を許せたし、さらに親のいい部分をもっと見ることができるようになった。さらに、自分が生きることや子育てが楽になり、夫に対しても寛容になってきた。
完璧主義をやめることができた理由
- 自分が完璧じゃなくてもいいや、完璧な人なんていないし、と思えた
- 完璧主義だと人にも自分にも厳しくて人間関係があまり良くならないし、自分も苦しいから。他人にも自分にとっても良くないなあと思ったから
- 子どもは、幸せに過ごせたり、楽しく過ごせる人生を送ってほしいと考えたから。なぜなら、完璧主義であることは、幸せや楽しさから遠ざかってしまうポリシーだと実感したから
「親も悪いところはその親から受け継いできたんだから、親がすべて悪いわけじゃない」
と、親や自分のあまりよくない部分についていい意味で諦めがついたんだと思います。
「誰も完璧な子育てされてないんだから、完璧な人なんていないよね、それなのに、私は完璧な子育てをしようとしている。完璧なんてこの世にはないのかもしれない。だからそんなに神経質にならなくてもいい、変えられる部分だけ変えればいいし、自分ができる範囲でいいんだ」
と、自分に対して優しくなれたんです。
以前、病んでいたころの私は完ぺき主義でしたので、自分にも人にも厳しく、とても生きづらさがありました。
だけど、今目指している子育ては、
いかにできるようになるか、どれくらいできるのか
というできるできない、という価値基準ではなく、
いかに楽しく過ごせるのか、どれだけ幸せを感じて生きられるのか
ということを私は大切にしようと思っています。
だから、「完璧主義は、自分や家族、周りの人を全く幸せにはしない」
ということに気が付きました。
それで完璧主義をやめることができたんだと思います。
親に感謝する気持ちとはどのようなものか(私が感じた「感謝」の気持ち)
親に感謝できた時のストーリー
すごく感謝を感じたのは、この間親と私とわが子でスキーに行ったときです。
父は、スキーが得意なので、私も3歳のころからスキー板をはかされ、教えてもらっており、けっこう大人でも怖い急な斜面を滑っていたそうです。
父は、私の子にもスキー板を買ってくれ、そして3歳のわが子を抱っこして、真ん中に抱え、スキーの滑る感じを教えてくれました。
私は父とわが子の後をついていき、どんなふうに教えればいいのかな、とか学ぼうとしていました。
父は、私にしてくれたように、わが子と一緒にスキーを楽しんで教えていました。
斜面のふちの所に行って、下を見ながら
「今からここを降りるよー」
「高いねー」
などとお話ししながら、少しずつ降りていきます。
今だから父はすごい!とわかりました。
私は自分一人でもスキーで滑るだけで精いっぱいなのに(まあまあ滑れるのですが)、子どもを抱っこしてなんて、危なくてちょっとできないなあと思ってしまいます。
夫もまあまあスキーは滑れますが、子供を間に抱っこしながらなんて無理そうでした。
父は汗だくになりながら、子供にスキーを教えてくれました。
父はけっこう体を鍛えてる方なのか、筋力があるほうです(60歳は超えています)。
そいうところを見て、
「私にできないことをやっている!男だからできるということでもないのに、父はできるんだ!」
とすごく尊敬することができました。
ただ、肉体的にできる、というだけでなく、
孫に教えてあげたいからお金も払うし、大変だけど頑張ってくれる
その気持ちがとても嬉しいなと思いました。
こういうところを真似したいです。
母は、膝が痛いから、ということでスキーはしませんでしたが、リフトの近くで待ってくれてたり、休憩所で待ってくれていたりしました。
そして孫に声をかけてくれたり、私のちょっと重いマザーズバッグを持ってくれていたり、スキー用品を運んだりとかしてくれました。
ただ待っている人がいるというだけで、いざという時も大丈夫だなあと安心感があります。
わが子も、親しい人がたくさんいてくれた方が楽しそうです。
親への感謝の気持ち
家に帰ってから寝る前に今日のスキーのことを思い出していたら親へのありがとうの気持ちがわいてきました。
感謝の気持ちが今までなかなか持てなかったので、せっかくだからこの機会に書いておきたいと思います。
- 私のこともこんな風に育ててくれたんだね、ありがとう!
- スキーを教えてくれたのは、楽しいのもあるけど、冬に体を鍛えるためだったんだね、ありがとう!
- 年をとった今も、一緒にスキーに行ってくれてありがとう!もうスキーはやめようかなと思っていたけど、また子どもと一緒にやってみようかな
- アイスバーンだとケガするから、そういう固いところとか、雪があまりないところでは滑らない方がいい、とか色々教えてくれてありがとう!
- ただ待っているだけでも、心にゆとりが生まれます。一緒に来てくれてありがとう!
- すごく大変なのに、孫と一緒に滑ってくれてありがとう!
- 私にはできないことができるかっこいい父であってくれてありがとう!
- 私やわが子のためにご飯代を出してくれたり、服を買ってくれたりしてくれてありがとう!
- 寂しいなと思ってた時もあったけど、頑張って働いてくれてありがとう!
親に感謝できたら、自分もこともすごいぞ!と思えるようになってきた
「こんなにすごい親に教えてもらってきたんだから、私もすごいに違いない」
そんなふうに思えるようになってきました。
親を許していない時は、まさに孤軍奮闘しているイメージで生きていました。
誰にも頼っちゃいけない、迷惑をかけちゃいけない、がんばらなきゃいけない。
など○○すべき、○○しちゃいけない、ということばかりで自分を追い詰めていました。
こんなふうに一人で何もかもしようとするのは無理だということに気が付きました。
でも、今の私はなるべく
「○○しちゃいけない、○○すべき」
という考え方をしないようにしています。
「どうしたら楽しく、どうしたら幸せを感じられるか」
ということの方が大事になったからです。
親に感謝できるようになった今は、
- 親のいいところが全部自分の中にあって
- 親も私を応援しているんだという実感が持てて
- こんなに素晴らしい親の子どもなんだから大丈夫!
と思えるようになりました。
自分の中から力が湧いてくるような感覚があります。
だから私は大丈夫だって思えるようになりました。
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