「ストレートに言ってしまいうまくいかない」に対する処方箋

今日は、「あの人の精神的に未熟なところが嫌いでどうしようもない、だからガツンと言ってしまいたい」と思ってしまったとき、どう考えた方が良いのか、についてまとめていきたいと思います。

このように思うこと自体、自分も未熟だということでもあるのですが、今日ご紹介する方法でその自分の未熟さも改善されるのではないかと考えています。

しばらく考えていたテーマでしたがようやく文字にできそうです。

まず「人の精神の成熟度は年齢に比例する」という考えをやめる

精神の成熟度

「自分より年齢が上なら、自分より精神的に成熟しているはずだ」という思い込みで私は今まで生きてきたように思います。

そのことが原因で、上司や先輩や親の行動や発言などで残念な気持ちになったとき、「なんでこんなに幼稚なんだろう」とか「嫌だなあ」とか思って余計な怒りをため込んでいたように思います。

また、「自分より相手は成熟しているのだから、ストレートに言ったとしても、対等な立場で話しても意見を受け入れてもらえるだろう」という期待を持っていました。

しかし、先輩に対しストレートに、対等な立場で意見をすることは、ほとんどの場合悪い結果を残していました。

ずっとこの原因を探していたのですが、「嫌われる勇気」という本の影響もあり、私は「年齢が上でも自分より精神的に未熟な人がいるのでそういう人を見極め、気を付けて発言した方が相手にとっても自分にとっても良い」という考えに至りました。

「弱きを助け、強きをくじく」という発想を組織に持ち込むと危険

私が組織でうまくいかなかった原因は、「弱きを助け、強きをくじかなければ」という正義感が一つ挙げられると思います。

私は、上司という権力を盾に、必要以上にミスした人を責めたり、上司よりも上の立場の人にはペコペコしたりする上司が嫌で、その時の私にとってその上司は「成敗されるべき悪者」でした。

しかし、いったん相手を悪者だと決めつけてしまうと、その上司に対して意見をストレートに言ったりして(むしろ他に言う人がいないから私が言わなければ、という正義感)上司と仲良く仕事することができなくなり、職場での居心地も悪いものになってしまいました。

ストレートに相手に厳しい意見を言った場合、たいていの場合、相手は反発します(しない人は自分よりも精神的に成熟している人だと考えていますが)。そして言われた内容を後で考える人もいれば、全く心に届かない人もいるでしょう。そして、たいていの場合、相手とはうまくいかなくなると考えます。

「ストレートに相手に厳しい意見を言った」としても、受け止めてもらえず、状況が改善しないことが多いなら、この方法はあまり得策ではないということになります。

なので、組織においては上司や先輩と仲良くやっていくことを重要視していった方が、結果的に自分の思った通りにやりたいことができるようになっていくのではないかと思います。

手柄をすべて持って行ってしまう上司がいたとしても、その上司に気に入られるようにしていれば、大切にされ、その後の組織での立ち回りがやりやすくなるのではないかと思います。

正義感を重要視して組織にいると、余計な喧嘩を売ってしまい、結果として自分の状況は悪くなるのではないかと思います。

これが、私が組織で苦労したことの反省です。

この世界には卑怯な人や、嫌みな人、権力を盾にする人、様々な嫌な人に会うことがあります。

それらの人に変わってほしくて、ストレートに批判したとしても相手は変わりません。

相手は変わらないので、あまり人の事を気にするのはやめた方がいいと思うようになりました。そういう嫌な人の嫌なところは、その人の課題であって、自分の課題ではないので立ち入るべきではないと「嫌われる勇気」でも書かれていたと思います。

自分と相手の課題を切り離して考えることを意識するようになってから、本当に生きるのが楽になりました。

嫌なことを言われたり、されたら、きちんと嫌だということは大事

「相手がやっていることがおかしい!」ということをストレートに言うとうまくいかない結果が待っていますが、嫌なことを言われたり、されたりした場合は、「そういうのはやめて!嫌です!」というのはとても大切です。

私の親との対決での体験ですが、親に「されたり言われたりして嫌だったこと」を伝える機会を作って思い切って言ったり手紙を書いたりしました。

すると、親は最初は反発していましたが、私が毅然として相手がしっかり受け止めてくれるまで言い続けていると、なんと、日数はかかりましたが受け止めてくれ、嫌なことはしなくなりました。

親の言い分によると「親心で、、」とか「お前のためを思って、、、」らしいですが、嫌なものは嫌!と言い続けると、私の意見も尊重してくれるようになりました。

長く付き合っていかなければならない相手の場合は、嫌なものは嫌!と言うことで相手がわかってくれる場合もありますし、自分もストレスを溜めずに精神衛生上いいと思います。

これが「毒親との対決」で私が得た教訓です。今はもう毒親ではなくなったように感じます。

対決し始めてから1年半くらい時間がかかりましたが、対決してよかったです。

その後、親の未熟な部分が許せなくて気になっていましたが、「精神の成熟度は人それぞれで、年齢に比例しない」という考え方を持つことで、許せるようになりました。

親の未熟な部分もあるし、私の未熟な部分もあります。それは人それぞれ未熟な場所はあるでしょう。みんなその未熟な部分をゆっくり成長させながら生きていると思います(「嫌われる勇気」からヒントをもらいました)。

 

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